□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年03月30日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。3月の金相場は、米金融政策見通しに一喜一憂する展開になっています。米金融当局者の発言について「タカ派」評価と「ハト派」評価が交錯する状態になっている結果、明確なトレンド形成が困難な状況になっています。現在の米金融政策環境について再評価を行います。 =================================== 米金融政策はタカ派かハト派か、イエレンFRB議長がもたらした金価格の混迷 =================================== <揺れ動く米金融政策環境の評価> 金価格の決定要因の一つには、米金融政策環境が存在する。金を国際基軸通貨ドルの代替通貨・安全通貨と位置付けると、米金融政策がドルの通貨価値にどのような働き掛けを行っているのかは、ドル相場のみならず金相場にとっても重大な関心事になるためだ。市場コンセンサスよりもドルの通貨価値を毀損するような動きがみられれば金は買われ、逆にドルの通貨価値を高めるような動きがみられれば金は売られることになる。ひまわりと月見草との関係ではないが、投機マネーはドルと金との間に同様の関係性をみており、米金融政策がドルの通貨価値にどのような働き掛けを行うのかは、金価格にとっても極めて大きな意味を有している。… … …(記事全文4,229文字)
