□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年03月28日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。過去2年にわたって猛威を振るっていたエルニーニョ現象が終息に向かっていますが、東南アジアではなお天候不順が報告されています。コモディティ市場の視点から、現在のエルニーニョ現象をどのように考えれば良いのか、天然ゴム価格に対する影響を中心に検証します。 =================================== 東南アジアの干ばつ傾向が深刻化、天然ゴム相場の起爆剤になるのか =================================== <エルニーニョ現象は幕引きに向かうが…> 日本の気象庁が3月10日に発表した最新のエルニーニョ監視速報では、「2014年夏に発生したエルニーニョ現象は弱まりつつある」と総括されている。「エルニーニョ現象時の特徴は依然として明瞭だが、海洋の変化はエルニーニョ現象が弱まりつつあることを示している」として、前回の「エルニーニョ現象が最盛期を過ぎて若干弱まった」からエルニーニョ現象の終結に向けて着実な進展がみられることが再確認できる状況になっている。今後の見通しについても「エルニーニョ現象はさらに弱まり、夏には平常の状態になる可能性が高い」として、今後数か月でエルニーニョ現象の影響は完全に払拭されるとの見通しが維持されている。… … …(記事全文5,115文字)
