□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年03月24日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。本日(3月24日)は、午後から石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の月例ブリーフィングに出席してきました。そこでブラジルとロシアの専門家の話を聞いてきましたので、重要と思われる点をフィードバックします。 =================================== 悲惨なブラジルの産油環境 / 原油相場急落でもロシアが生産を継続する理由 =================================== <ペトロブラスの投資計画は半減している> 産油国でもあるブラジルでは、2014年春から国営石油会社ペトロブラスの汚職問題が深刻化している。一時は決算発表さえもできない状況に陥り、格付会社からは相次いで格下げを宣言されるなど、経営破たんのリスクさえも指摘されていた。しかし、2015年2月にはブラジルの総合資源会社ヴァーレの最高経営責任者(CEO)フェレイラ氏をペトロブラスのCEOにも迎え、更に国営ブラジル銀行から最高財務責任者(CFO)を迎えたことで、再建に向けて一定の進展も観測されていた。2015年4月にはようやく決算発表も行われ、通常の企業活動が開始されつつあった。だがこのタイミングで原油相場が急落する中、世界的に疲弊した石油会社の中でも、ペトロブラスは特に深刻な危機状態に陥っている。… … …(記事全文3,884文字)
