□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年03月23日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金相場の短観です。FOMC後は急騰したものの、足元では急伸傾向にブレーキが掛かるなど、明確な方向性を打ち出せていない相場環境が続いています。22日にはベルギーでテロ事件が発生しましたが、これも金価格に対する影響は限定されました。金価格を取り巻く環境、今後の相場を考えるポイントなどを検証します。 =================================== FOMCのハト派評価は正しかったのか、地区連銀総裁から異論相次ぐ =================================== <テロは地政学的リスクよりも、景気への影響を注視> 欧州のベルギー首都ブリュッセルで3月22日、空港と地下鉄駅で連続爆破テロが発生した。現地メディアでは死者34人、負傷者200人以上と報じられており、邦人にも被害が生じた模様だ。過激派組織「イスラム国(IS)」は事実上の犯行声明を出しており、欧州によるISに対する攻撃が、欧州地区でその反撃となるテロ発生のリスクを高めている構図が再確認できる。これを受けて、同日のCOMEX金先物相場は、瞬間的に前日比16.70ドル高の1,260.90ドルまで急伸したが、引け値ベースでは同4.40ドル高の1,248.60ドルに留まり、その後の時間外取引では更に1,230ドル台まで軟化している。… … …(記事全文4,376文字)
