□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年03月22日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。3月入りしてから安値是正の動きが強まった穀物相場ですが、足元では上げ一服感も浮上しており、改めて膠着気味の値動きになっています。こうした中、これまでほぼ同様の値動きになっていたトウモロコシと大豆相場との間に、微妙な変化が報告され始めています。その理由を読み解くことを通じて、天候相場の本格化を控えた穀物相場の現状や今後の展望を解説します。 =================================== 天候相場期を迎える中、コーンと大豆の地合に違いが見えてきた背景 =================================== <天候相場入り前のポジション調整> CBOTトウモロコシ先物相場は、3月3日の1Bu=354.50セントをボトムに360~370セント水準までの切り返しを見せている。CBOT大豆先物相場も、3月1日の856.00セントをボトムに900セント水準まで反発しており、昨年12月前半以来の高値を更新している。米国産の作付けシーズンが近づき、既にミシシッピ川南部のデルタ地帯では早植の作付け作業もスタートする中、天候相場入りに対する警戒感が穀物相場全体をサポートしている模様だ。… … …(記事全文5,589文字)
