□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年03月15日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。3月入りしてから急伸していた天然ゴム相場ですが、今週は総じて戻り売り優勢の展開になっています。生産国の市況対策でゴム相場の急伸を期待する向きも増えていましたが、結果的にはそうした期待感が急速に萎む形で、天然ゴム相場は値下りを再開しつつあります。3月初めの天然ゴム相場急伸とは何だったのか、そして今後はどのような点がポイントになるのかを検証します。 =================================== やはり3月初めの天然ゴム相場急伸は踏み上げ、投機売り再開の有無に注目 =================================== <踏み上げ相場一巡で戻り売り優勢に> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、1月12日と2月12日にそれぞれ1㎏=144.50円で底打ちし、3月7日の184.60円まで最大で40.10円(27.8%)の急伸地合を形成した。チャートがダブルボトム(二番底)を形成したことで天然ゴム相場の底入れ期待も高まったが、実際には180円台を維持することに失敗し、足元では170円水準でサポーとされるか否かを打診するステージに移行している。約7ヶ月ぶりの高値を更新したものの、現時点ではこれまでの急落相場に対する自立反発との評価が妥当と考えている。… … …(記事全文4,378文字)
