□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年03月10日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。USDAから3月需給報告が発表されましたので、そのポイントと今後の穀物相場見通しに与える影響を検証します。3月の需給報告は必ずしも重要性が高いとは言えませんが、穀物需給見通しにどのような変化が生じているのか、あるいは生じていないのかを確認しておくことは重要でしょう。 =================================== USDA3月報告は世界期末在庫を下方修正、それでも上昇困難な穀物相場 =================================== <米国産の需給見通しは微調整に留まる> 米農務省(USDA)は3月9日、3月需給報告(WASDE)を発表した。既に2015/16年度分の供給は北半球の数値が固まっていることに加えて、南半球についても不確実性が縮小する中、2月に発表されたデータから大きな修正が想定されている統計ではない。南半球の生産高見通しに若干の優勢余地がある他は、主に需要サイドの動向が期末在庫見通しにどのような影響を及ぼしているのかが検証されるのみである。… … …(記事全文5,208文字)
