□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年03月08日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今回は天然ガス相場を取り上げます。原油相場の乱高下の影に隠れた格好ですが、実は原油相場以上に強力な下押し圧力に晒されているマーケットです。まずは短期の相場下落要因を確認した上で、よりマクロな視点からも分析を行います。 =================================== 17年半ぶりの安値を更新した天然ガス、暖冬の影響だけではない構造問題 =================================== <1998年以来の安値更新> 国際原油相場は産油国の生産調整を巡る思惑などから下げ一服となり、産油国が政策によって過剰供給是正への道筋を描くことができるのかを見極めるステージに突入している。2014年中盤まで、石油輸出国機構(OPEC)が原油需給のひっ迫状況を政策的に作り出すことに成功したように、今度は過剰供給是正に向けて国際協調の動きを確立できるのかが打診されている。NYMEX原油先物相場は概ね年初の価格水準を回復することに成功している。… … …(記事全文4,595文字)
