□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年03月04日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今回は久しぶりに銅相場を取り上げます。銅相場は、昨年に続いて1月に大きく値位置を切り下げましたが、2月以降は乱高下を繰り返しながらも総じて戻り歩調を形勢しています。一時的な修正高なのか、基調の転換なのか、現在の銅市場に広がる思惑を中心に解説します。 =================================== 3ヶ月半ぶりの高値を更新した銅相場、今回の上昇圧力は本物なのか? =================================== <中国の政策対応期待で上昇する銅相場> 銅価格が上昇している。COMEX銅先物相場は、1月19日の1ポンド=193.55セントをボトムに、3月3日の取引では一時221.20セントまで値位置を切り上げ、昨年11月12日以来となる約3ヶ月半ぶりの高値を更新した。安値からの上昇率は最大で14.3%に達しており、急落が続いていた銅相場の下げが一服していることが確認できる状況にある。LME銅相場(3ヶ月物)も3月3日の取引では1トン=4,856ドルに達しているが、これも同じく昨年11月12日以来の高値となる。依然として5,000ドルの大台は大きく下回った状態にあるものの、銅相場に対する風向きは明らかな変化をみせている。… … …(記事全文4,186文字)
