□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年03月02日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴム相場の短観です。最近は専ら株価や円相場の動向に左右される相場展開ですが、今回はこうした外部環境が天然ゴムの相場環境に及ぼす影響を確認した上で、天然ゴム供給サイドの動向をレビューします。 =================================== 株高・円安でじり高の天然ゴム相場、生産国の供給削減策は機能している? =================================== <外部環境次第の展開が続く> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、1㎏=150~160円のコアレンジを上抜きつつある。引き続き天然ゴム需給に関する新規材料が乏しい中、株価や円相場、原油相場などの外部環境次第を眺めながらの不安定な相場展開になっている。従来の株安・円高・原油安に歯止めが掛かっていることが下値を支える一方、積極的に買い進むような材料がある訳でもなく、総じて年初から続くボックス圏内での値動きになっている。当然にこのまま株高・円安・原油高が進行すれば東京ゴム相場は一段高が想定できる一方、改めて株安・円高・原油安方向に振れれば売り込まれる可能性が高く、独自色の乏しい外部環境頼みの地に足が定まらない不安定な値動きが続く見通しである。… … …(記事全文4,304文字)
