□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年03月01日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 今回は、原油相場のポジティブ材料の方を中心に検証してみます。足元では原油相場の急落傾向に一定のブレーキが掛かっていますが、これまで積極的に売り込んできていた弱気筋が何を警戒しているのかを確認しておくことは、原油価格の強気派・弱気派の双方にとって重要でしょう。 =================================== 原油相場が下げ渋っている理由を考える、更なる原油安は必要かという議論 =================================== <引き続き警戒される伝統的産油国の動向> NYMEX原油先物相場は、2月11日の1バレル=26.05ドルをボトムに、足元では30~35ドル水準に新たなレンジを形勢しつつある。足元の需給緩和状態・見通しに大きな修正を迫るような動きが発生している訳ではないが、30ドル割れの価格水準に対しては売られ過ぎ感が強いことに加えて、産油国サイドに生産調整の可能性を意識させる動きがみられることが、投機筋の原油相場売りに一服感をもたらしている模様だ。… … …(記事全文4,373文字)
