□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年02月29日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 USDAがアウトルック・フォーラムを開催しました。事実上の2016/17年度相場のスタートであり、ここから徐々に16/17年度の需給見通しの構築が本格化します。まだ天候相場が本格化するまでは時間が残されていますが、今回発表された数値は5月需給報告でも踏襲される基礎データになります。USDAがどのような需給見通しを構築しているのか、天候相場の開始前に確認しておきましょう。 =================================== 2016/17年度の需給緩和見通しが再確認されたアウトルック・フォーラム =================================== <価格低迷で面積減少圧力が強まる> 米農務省(USDA)は2月25、26日に、アウトルック・フォーラム(Outlook Forum、展望会議)を開催した。2月18日には既に長期展望(Long-Term Agricultural Projections、ベースライン)の形で2025年までの需給見通しが示されているが、同レポートは予算策定などのために昨秋のマクロ経済データを使用した机上の計算モデルに過ぎず、必ずしもそこで示された数値は信頼のおけるものではない。正確な穀物需給分析を構築するというよりも、政策や行政の判断材料としての活用を目的としたものであり、あくまでも「参考程度」の評価に留まる。一方、アウトルック・フォーラムは5月需給報告(WASDE)から発表が開始される2016/17年度需給見通しの基礎になるものであり、事実上の16/17年度相場のスタートを告げるイベントと評価できる。… … …(記事全文6,175文字)
