□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年02月26日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 金相場の短観です。引き続き株価との逆相関で動いているマーケットですが、その背景について少し踏み込んだ検証を行います。また、日銀のマイナス金利導入が最近の国内金融市場を不安定化させている一因と言われていますが、マイナス金利の世界における金価格についても検証してみます。 =================================== マイナス金利は金価格に輝きをもたらすのか、株価との逆相関が続く金相場 =================================== <重要性を増す金ETFの残高動向> COMEX金先物相場は、約1年ぶりの高値圏となる1オンス=1,200~1,250ドル水準に新たなレンジ形成を打診する局面を迎えている。米連邦準備制度理事会(FRB)が約10年ぶりの利上げに踏み切った昨年12月前後は1,050~1,200ドル水準まで値下りしていたが、年初からの国際経済の先行き不透明感や金融市場の不安定化を背景に、投機資金の流入傾向が維持されている。株式、通貨、コモディティと魅力的な投資先を見つけ出せない状況に陥る中、金(Gold)は「安全資産」としての輝きを増している。… … …(記事全文4,742文字)
