□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年02月24日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 原油相場は安値圏で不安定な値動きが続いていますが、その背景の一つに産油国が原油安にどのような対応を打ち出すことが可能なのか、明確な見通しが描けないことにあります。しかし、ここ数日でサウジアラビア、イラン、イラクなどの主要産油国の方向性が徐々にではありますが明らかになっています。今回は、最新の産油国情勢に加えて、IEAが発表した中期見通しについてもそのポイントを紹介します。 =================================== 原油安対応の第一段階は増産凍結で、第二段階で減産があるとの見方が消滅 =================================== <IEAは需給リバランスを2017年と予想> NYMEX原油先物相場は2月11日の1バレル=26.05ドルをボトムに、足元では30ドル台前半まで切り返す展開になっている。30ドルを大きく割り込む価格水準に対する警戒感に加えて、石油輸出国機構(OPEC)やロシアなどが政策調整の可能性を模索する動きを強める中、短期筋のショートカバー(買い戻し)が下値を支えている。ただ、これで原油相場がボトムを打ったとみる向きは依然として少数派であり、上値が重いものの下げ渋る中途半端な相場展開になっている。… … …(記事全文5,127文字)
