□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年02月18日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 年初からの金価格急騰は足元で一服感を見せ始めていますが、なお1,200ドル水準で買い支えられるなど、高値波乱の局面が続いています。引き続き強気の分析が目立つ状況ですが、こうした中で米ゴールドマン・サックス社が明確に金相場の売りを支持するレポートを発行したことが話題になっています。弱気派は現在の金価格をどのように考えているのかを、検証してみましょう。また、17日に発表されたFOMC議事録についても、金相場の視点から評価を行います。 =================================== 年初からの金価格急騰は何だったのか、弱気派が考えているロジック =================================== <金ETF残高の増加は止まるのか?> 年初から投資環境がグローバルに悪化する中、「安全資産」である金(gold)はリスク回避傾向を強めた投機マネーの受け皿となり、COMEX金先物相場は昨年末の1オンス=1,060.20ドルに対して、2月11日には一時1,263.90ドルまで値位置を切り上げる展開になった。年初からの僅か1ヶ月半で200ドル幅の急騰相場であると同時に、これは昨年2月6日以来となる約1年ぶりの高値更新である。足元では急騰地合に一定のブレーキが掛かっているが、それでも1,200ドル水準では早くも「値ごろ感」を指摘する声も聞かれ、大きな値崩れは回避されている。… … …(記事全文5,001文字)
