□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年02月16日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 天然ゴム相場の現状分析、見通しのアップデートです。最近は手掛かりに乏しい相場環境が続いていますが、足元の天然ゴム市場でどのようなことが話題になっており、今後の相場展開にどのような影響が想定されるのかを検証します。 =================================== 150円割れ打診が続く天然ゴム、株価乱高下に一喜一憂する必要性は乏しい =================================== <上値は重いも、150円割れには抵抗も> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、1㎏=150円の節目を巡る攻防を続けている。年初から強力なリスクオフ環境に直面する中、1月12日には144.50円まで値下がりしたが、その後はタイ政府が政策介入の動きを見せたことなどが警戒され、同25日には166.30円まで21.80円(15.1%)の急反発となった。しかし、2月入りしてからは改めてリスクオフの動きが天然ゴム相場の上値を圧迫し、2月12日には年初来安値に顔合わせする144.50円まで再び下落している。もっとも、そこから更に安値を更新するような動きまではみられず、足元では150円台の節目を再び回復する状況になっている。… … …(記事全文5,129文字)
