□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年02月15日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 金価格の急伸が続いています。「安全資産に対する投資需要の高まり」と簡単に解説される相場ですが、金相場のどのような「安全性」が注目されているのかを検証します。先週は二日にわたってイエレンFRB議長の議会証言も行われましたが、それを受けて金相場見通しはどのように変わったのか、今後の金相場の焦点は何になるのかなどを検証します。 =================================== 金相場は1年ぶりの高値更新も、イエレン証言と金利市場との間に違和感あり =================================== <約1年ぶりの高値を更新した金価格> 内外で金価格が急伸している。COMEX金先物相場は、昨年末の1オンス=1,060.20ドルに対して、2月11日の取引では一時1,263.90ドルまで上値を切り上げた。1月に1,100ドルの節目を攻略する際には3週間程度のタイムスパンが要求されたが、その後は1,150ドル、1,200ドル、1,250ドルと棒上げ状態になっており、昨年2月6日以来となる約1年ぶりの高値が更新されている。… … …(記事全文5,651文字)
