□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年02月12日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 USDAが2月需給報告を発表しました。南米産の供給動向を眺めながら米国産の需要見通しを修正する時期ですが、USDAが実際にどのような修正を行い、それが今後の穀物需給・価格を考える際にどのような影響を及ぼすのかを検証します。荒れた投資環境の中で穀物相場は静かな日々を過ごしていますが、需給環境にどのような変化が生じているのかを把握しておくことは有用でしょう。 =================================== USDA2月需給報告は想定通りの結果、16/17年度相場への移行までは見送り =================================== <荒れた投資環境の中、穀物相場はボックス維持> シカゴ穀物相場は、相変わらず従来のボックス相場を踏襲する展開になっている。原油安や株安といったリスク投資環境の悪化が穀物相場の上値も圧迫するが、ドル安による輸出採算環境の改善期待が下値を支え、本格的な値崩れを起こすには至っていない。南米では大豆を中心に収穫作業のスタートが報告されているが、強弱の報告が交錯する中、決め手を欠いた相場展開が続いている。2015/16年度相場に関しては材料出尽くし感も強く、積極的に売買を仕掛ける必要性を見いだせない向きが多い模様だ。… … …(記事全文6,241文字)
