□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年02月08日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 金価格の上昇が続いています。2月5日には株価が急落した1月分の米雇用統計が発表されましたが、実際にどのような内容になり、それが金価格見通しにどのような影響を及ぼすのかを検証します。また、今週はイエレンFRB議長の議会委証言も控えているため、どのような点に注目すれば良いのか論点整理も行っています。 =================================== 1月米雇用統計は本当に悪かったのか、違和感が強い米金利・金価格動向 =================================== <金市場に対する資金流入は続く> 米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げに踏み切ることが可能なのか、明確な見通しを描けないことが、ドル建て金相場を押し上げている。昨年のCOMEX金先物相場は1オンス=1,060.20ドルで年末を迎えたが、今年は年初からのグローバル投資環境の混乱と世界経済見通しの悪化に歩調を合わせる形で安値是正の動きが強まり、足元では昨年10月下旬以来の高値圏となる1,170ドル水準まで値位置を切り上げている。1,100ドルの節目攻略には1ヶ月近い時間が要求されたが、そこから1,050ドルの節目突破までは概ね2週間程度で実現しており、上昇ペースも加速気味になっていることが確認できる。… … …(記事全文5,521文字)
