□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年02月02日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 年初からの原油相場急落を受けて産油国サイドの動きが活発化しています。いわゆる協調減産を巡る協議ですが、ここにきてゴールドマン・サックスが協調減産で合意できる可能性は極めて低いとの予測を発表したことが話題になっています。最新のOPECやロシア動向を確認した上で、ゴールドマンが協調減産の実現可能性を疑問視する理由、それによって原油価格動向をどのように考えているのかを解説します。 =================================== ゴールドマン・サックスが、OPECとロシアの協調減産を疑問視する理由 =================================== <ゴールドマン=協調減産の実現可能性低い> 1月20日の1バレル=27.56ドルをボトムに同28日の34.82ドルまで急速な切り返しをみせていたNYMEX原油先物相場であるが、2月1日の取引では前日比-2.00ドルの31.62ドルまで急反落する展開になった。1月下旬以降は、1)短期的な売られ過ぎ感、2)石油輸出国機構(OPEC)とロシアの協調減産に対する警戒感を背景に着実に安値是正を進めてきたが、ここにきてOPECとロシアが本当に協調減産で合意できるのか、合意したとして実効性を担保できるのか、疑問視する声が上がり始めている結果である。… … …(記事全文4,243文字)
