□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年02月01日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 今回は、WPICが発表したプラチナ需給の長期分析レポートを紹介します。マーケットでは特に話題にならなかったようですが、2021年にかけてのプラチナ需給、価格についての分析になります。ここまで先の将来を詳細に予測するのは困難ですが、現在予測されているシナリオの一つとして、同レポートがどのような点をプラチナ需給のポイントとして考えているのかを確認してみましょう。短期分析とは違った視点が得られるはずです。 =================================== 今後6年間のプラチナ相場を考える、WPICは供給不足継続を予想するも =================================== <2021年まで供給不足が続く> 南アフリカのプラチナ鉱山業界団体ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)は1月29日、「Forecasting platinum supply and demand(プラチナ需給予測)」とのタイトルのレポートを発表した。WPICはプラチナ市場の振興(特に需要喚起)を目的に四半期レポートを発表しているが、こちらは基本的に「過去」のプラチナ需給がどのような動きを見せていたのかを解説するものである。一方、今回初めて発表されたレポートは、プラチナ需給の「将来」を予測するものであり、今後5年にわたるプラチナ需給見通しが提示されている。… … …(記事全文4,614文字)
