□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年01月21日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 年初から金とプラチナ価格差が急激に拡大し、ドル建て、円建てともに過去最大の価格差を記録しています。金相場の値上りとプラチナ相場の値下りが同時進行する中、金買い・プラチナ売りの裁定が有効に機能する環境になっています。今回は最新の金・プラチナの価格差環境、プラチナ相場見通し、供給サイドの動向などを検証します。 =================================== 金とプラチナ価格差は過去最大に、プラチナに投機売り人気が集中する =================================== <金・プラチナ価格差は急拡大> 1月の貴金属市場では、金相場が底固く推移する一方、プラチナ相場は明確なダウントレンドを形勢し、金とプラチナ価格のスプレッドに対して強力な拡大圧力が観測されている。昨年末時点では、1オンス当たりで金価格がプラチナ価格を167.00ドル上回っていたが、直近の1月20日時点では287.00ドルまで、僅か2週間半で120.00ドルものスプレッド拡大圧力が発生している。貴金属の歴史上、金価格とプラチナ価格との間に最も大きな距離が誕生している訳だ。… … …(記事全文4,779文字)
