□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年01月20日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 IEAが今年最初の月報を発表しました。年初から原油相場は改めて急落していますが、こうした原油安が原油需給環境・見通しから支持することが可能なのか、IEAが冷静な評価を行っています。IEAはその性質上、原油価格の見通しに踏み込んだ言及を行うことは少ないが、今回は自ら進んでこの問題を検証しています。ファンダメンタルズの視点では標準的な分析になりますので、IEAが今後の原油需給・価格をどのようにみているのかを検証してみましょう。 =================================== IEAは「原油相場は更に値下りするのか?」との問いにどう回答したのか =================================== <原油価格は更に値下りするのか?> 国際エネルギー機関(IEA)は1月19日、1月月報(Oil Market Report)を公表した。年初から原油相場が急落している最中での発表になったが、今回の月報のサブタイトルは「Can It Go Any Lower?(更に下落することは可能か?)」となっており、IEAとは異例ながらも原油価格見通しに直接踏み込む内容になっている。… … …(記事全文4,722文字)
