□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年01月13日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 USDAが1月需給報告を発表しました。今回は、昨年12月1日時点の四半期在庫と合わせて発表されるため、少なくとも12月1日時点の在庫レベルは確定することが可能であり、従来よりも更に精度の高い分析を行うことが可能になる報告です。USDAが今年最初の需給報告でどのような見通しを示したのか、その背景や今後の相場展開への影響などを探ります。 =================================== 2015/16年度相場は3分の1を消化するも、先行き懸念が強い米国産穀物輸出 =================================== <USDAは米国産大豆の輸出環境に悲観的> 米農務省(USDA)は1月12日、最新の需給報告(WASDE)を公表した。2014/15年度の米国産の収穫は終わって荷が本格的に出回る一方、期初(9月)から4ヶ月を経過したことでより精度の高い需要見通しを構築できるようになるタイミングである。しかも、1月の需給報告は四半期在庫(昨年12月1日時点)の発表と重なることで、少なくとも9~11月期の需給バランスの帳尻(=在庫)は確定しており、これまでの机上の計算モデルに傾斜した見通しと現実との乖離を埋める動きが一段と強まり易くなる。今後は、これを今年8月の期末にどのようにつなげていくのか、主に需要サイドの議論を深めていくのと同時に、徐々に2016/17年度産の議論を開始させていく流れになる。… … …(記事全文7,304文字)
