□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年01月06日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 年初から再び国際原油相場が急落しています。中東情勢が緊迫化しているさ中での原油安ですが、現在の原油相場を取り巻く環境を再確認してみましょう。教科書的には上昇必至の相場環境ですが、現在の原油相場がどのようなロジックに支配されて下落しているのかを検証します。 =================================== ホルムズ海峡封鎖に怯える日本を尻目に、金融危機時の安値を目指す原油 =================================== <地政学的リスクに逆行安> 原油相場の下落が止まらない。NYMEX原油先物相場は1月6日の取引で1バレル=33.77ドルまで値位置を切り下げ、期近ベースでは2009年2月13日以来となる6年11ヶ月ぶりの安値を更新している。昨年12月には40ドルの節目を完全に下抜く展開になっていたが、今年は年明けから僅かに3営業日で早くも30ドルの節目が現実的な目標価格として見え始める値位置に到達している。リーマン・ショック後の最安値33.55ドルまでは0.22ドルに迫っており、約12年ぶりの20ドル台突入の可能性も想定しておく必要がある。… … …(記事全文4,451文字)
