□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年12月22日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 今年中盤以降は荒れた相場展開になった天然ゴム相場ですが、11月下旬以降はポジション調整中心で活発な売買は見送られています。もはや年内のポジションテイクから手を引いている市場参加者が増えていますが、天然ゴム相場の現状と今後の動向について、再確認します。特に、中国で中央経済工作会議が終了しましたが、天然ゴムの観点からこのイベントについて読み解きます。 =================================== 中国の中央経済工作会議が終了、天然ゴム需要の下振れリスクは限定的だが… =================================== <結局はボックス相場か?> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、方向感が定まらない展開が続いている。11月6日の1kg=153.00円をボトムに12月8日の174.80円まで、約1ヶ月で14.2%の急反発を演じた。6月以降に中国株の急落と連動して売り込んできた向きが、その中国株の下げ一服を受けて買い戻しに動いた結果である。その後は、原油相場の急落や天然ゴム需給そのものの緩和警戒感から12月16日の160.60円まで軟化したが、150円台への再突入を目前に再び売りポジションの整理が進み、結果的に8月下旬から続く160~170円をコアとしたボックス相場からの離脱に失敗している。… … …(記事全文4,381文字)
