□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年12月21日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 12月の原油相場は大きく値位置を切り下げていますが、前週の11日のIEAに続いて17日には米金融大手ゴールドマン・サックスの分析内容も市場に伝わっています。それをそのまま100%受け入れる必要性はありませんが、投資家マインドに対する影響力は大きいだけに、同社がどのようなロジックを採用しているのかを確認してみましょう。 =================================== 原油相場が20ドルを試すリスクを再警告したゴールドマン・サックスの論理 =================================== <IEAに続いてGSも弱気見通し確認> NYMEX原油先物相場は、昨年後半の急落開始以降に支持線として確認していた1バレル=40ドルの節目を完全に下抜き、足元では35ドル割れを打診する展開になっている。8月24日の37.75ドルで今回の原油安のボトムを確認したとの楽観ムードも広がっていたが、直近安値は12月14日に形成された34.53ドルとなっており、なおボトム確認には慎重スタンスが求められる局面が続いている。10月9日には一時50.92ドルまでの切り返しも見せていたが、気付いてみればそれから僅か2ヶ月で16.39ドル(32.2%)もの下落率が記録されており、こうした原油安が金融市場を不安定化させているのは当然とも言える。… … …(記事全文4,335文字)
