□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年12月17日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 今年最後のFOMCが終わりました。事前に確実視されていた利上げ着手でマネーフローがどのように変わるのかが注目されますが、FOMC直後はリスク資産買い・安全資産売りの動きが目立つ状況です。今回のFOMCは声明文の他に、参加者の経済見通し発表、イエレンFRB議長の記者会見などもセットになっていますが、どこに注目すべきか、それが金価格にどのような影響を及ぼすのかを検証します。 =================================== FOMCは利上げ着手も、リスク資産にフレンドリーな政策が金価格の逆風に =================================== <FOMCでは、雇用とインフレ改善に自信> 12月15~16日、2015年最後となる米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催された。今会合では0.25%の利上げが決定され、いよいよ「永遠のゼロ」金利に終止符が打たれることがほぼ確実視されていたが、実際にフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を従来の0.00~0.25%から0.25~0.50%まで引き上げることが決定された。米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げサイクル入りするのは約10年ぶりのことであり、2007~09年の金融危機によるダメージを跳ね返し、持続的な成長トレンドに回帰したとの自信が高まっていることが再確認できる状況にある。… … …(記事全文4,916文字)
