□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年12月16日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 今回は、コーヒー相場とカカオ相場という、いわゆるソフトマーケットを取り上げます。コモディティ市況全体が、原油を筆頭に急落する中にあって、数少ない独自色の強い価格形成を続けているマーケットになります。 =================================== コモディティ相場急落の中、下げ渋るコーヒー相場と上昇するカカオ相場 =================================== <喧騒とは無縁のコーヒー相場> 米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ着手が近づく中、グローバルマーケット全体の地合が不安定化している。クリスマス休暇、年末・年始を控えてのカレンダー要因の影響も大きいが、原油相場が急落するなど、コモディティ市況からも資金流出傾向が目立つ状況にある。CRB商品指数は10月に200ポイント台を回復する場面もみられたが、足元では175ポイントも割り込み、リーマン・ショック時でさえも維持してきた200ポイント水準を完全に下抜いてしまっている。ドル高、米国の利上げによるマネーフローの変調、新興国経済の減速、過剰供給などの様々な要因が指摘されているが、コモディティ市況が明確なダウントレンドを形成しているのは間違いのない事実である。… … …(記事全文4,431文字)
