□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年12月14日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 原油相場の下落傾向が続く中、IEAが12月月報を公表しました。IEA月報については余り詳細な解説は見掛けませんが、当レポートでは供給・需要・在庫のポイントとなる点を網羅的に解説します。OPEC総会を経て、IEAがみている原油需給の世界をみてみましょう。 =================================== IEA月報が確認した原油市場の「現実」、過去最高の在庫報告から1ヶ月経過 =================================== <原油相場のリアリティに注目せよ> NYMEX原油先物相場は、9~10月の1バレル=45~50ドル水準に対して11月は40~45ドル水準までコアレンジを切り下げたが、12月入りしてからは早くも35ドル割れを打診する動きを見せている。8月24日の安値37.75ドルを下抜き年初来安値を更新したが、なおどこまでの下値切り下げが可能なのか、年末まで残すところ半年になっているにもかかわらず、安値更新の挑戦を繰り返している。リーマン・ショック後の安値が2009年2月に示現した33.55ドルとなるため、年内に同水準を突破する可能性さえも否定できない状況になっている。… … …(記事全文4,215文字)
