□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年12月09日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 12月のコモディティ市場では原油相場の急落が話題になっていますが、その一方で天然ガス相場も急落しています。もちろん、同じエネルギーセクターの中で原油相場が急落しているインパクトも無視できませんが、それと同時に冬の需要期が不発に終わるとの思惑が強く影響しているマーケットです。原油相場の先行きを考える上でも、天然ガス相場の現状とポイントを正確に把握しておくことは重要でしょう。 =================================== シェールガス革命時の安値を試す天然ガス、暖冬で在庫削減は不十分か? =================================== <原油相場急落の影に隠れた、天然ガス相場急落> 12月4日の石油輸出国機構(OPEC)総会を受けて原油相場が急落していることが国際金融市場を不安定化させているが、その一方で天然ガス先物相場も急落している。NYMEX天然ガス先物相場は、年初から9月にかけて1mmBtu=2.5~3.0ドルのレンジで推移していたが、10月入りと前後して2.5ドルの節目を完全に割り込み、足元では2.0ドル割れを打診する動きを見せている。… … …(記事全文4,322文字)