□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年12月07日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 12月4日に、 今年最後のOPEC総会が開催されました。原油安に歯止めが掛からない中、これまで原油安是正を市場機能に委ねてきたOPEC内で結束の緩み立ち始めています。こうした中で開催されたOPEC総会ですが、どのようなポイントに注目すれば良いのかを解説します。 =================================== OPEC総会で減産協議は進まず、生産ターゲットも設定できない異常事態に =================================== <OPECは動かず> 石油輸出国機構(OPEC)は12月4日、オーストリアのウィーンで第168回定例総会を開催した。前回総会の6月時点では1バレル=60ドルだった原油相場が足元では40ドル水準まで値下りする中、一部加盟国からは改めてOPEC主導で需給調整に乗り出す必要性が強く訴えられていた。昨年中盤に原油相場が急落してから既に1年半が経過しているが、なお原油価格のボトムが見えない状況が続く中、これ以上の原油安には耐えられないとの悲鳴の声が一段と強くなっている。… … …(記事全文4,783文字)