□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年12月04日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 今週はECB理事会、イエレンFRB議長の講演・議会証言と中銀関連のイベントが続いていますが、金価格の視点からこれらのイベントの評価を行います。ドル建て金相場は年末が近づく中で年初来安値を更新する動きを見せていますが、これら一連のイベントで何か金価格環境に変化がみられるのか、それとも見られないのかを中心に検証してみましょう。 =================================== 3年連続の下げ相場に突き進む金相場、ドラギ・マジック不発の影響は小さい =================================== <ドラギ・マジックは不発だったが…> 世界の金融政策の足並みが乱れている。欧州中央銀行(ECB)は12月3日に開催した定例会合において追加の金融緩和を決定した一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は12月15~16日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに着手する可能性が高く、金融政策の方向性の違いがより鮮明になっている。… … …(記事全文5,038文字)