□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年12月01日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 11月も金相場は大きく値位置を切り下げ、今年の最安値を更新しました。2010年前半の価格水準に回帰しており、2011年から続く長期ダウントレンドが持続中であることが再確認されています。金価格は他資産価格とのバランスで考えることが重要なマーケットですが、今回はドルと銅相場との関係を中心に、最新の金相場環境を検証します。 =================================== 金相場は5年ぶりの安値更新、ドル高だけではない相場の下押し圧力 =================================== <1,000ドル割れ打診も視野に入る> COMEX金先物相場は、感謝祭(Thanksgiving Day)明けとなる11月27日の取引で、1オンス当り前日比-13.80ドルの1,056.20ドルと急落し、11月18日に示現していた年初来安値1,062.00ドルを下抜き、更に下値を切り下げた。12月15~16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ着手が確実視される状況になる中、マーケットではドル買い材料の「出尽くし」を警戒する声も強くなっている。しかし実際の為替相場では、ドル高傾向に歯止めが掛からない状況になっており、それが素直にドル高相場を押し下げる構図が維持されている。… … …(記事全文4,063文字)