□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年11月30日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。11月入りしてから急落していた銅相場ですが、足元では投機売り攻勢に一定の歯止めが掛かっています。舞台の中心は上海銅相場になりますが、急激な価格低下がもたらした銅市場の変化、それが今後の銅相場に及ぼすインパクトなどを検証します。 =================================== 国家備蓄という「毒饅頭」を欲しがる非鉄金属業界、いかされない経験則 =================================== <非鉄金属相場の下げが一服> 中国経済の減速懸念から非鉄金属相場が急落する中、その震源地とも言える中国国内で需給調整・価格支持を目指す動きが活発化している。11月入りしてから非鉄金属相場の下落ペースが改めて加速して値位置が切り下がっていることが、これまで遅れがちだった供給サイドの調整を促している模様だ。「価格低下→生産調整」という教科書的な動きが進まない中、改めて投機売り圧力が活発化していることが、需給リバランスの動きを加速させている。その結果として、非鉄金属相場の急落傾向に一定のブレーキが掛かっており、若干ながら反発が促されているのが現状である。… … …(記事全文4,262文字)