□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年11月26日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。OPEC総会まで残り1週間に迫っていますが、今会合ではインドネシアのOPEC再加盟が承認される見通しです。マーケットでは減産対応の有無ばかりが話題になっているようですが、このタイミングでのインドネシアのOPEC再加盟の意義を検証します。また、11月の短期原油相場環境についても、主に内部要因の視点から解説します。 =================================== OPEC総会での政策転換は期待薄、インドネシア再加盟の意義を考える =================================== <地合の悪さとショートスクィーズ懸念の狭間> NYMEX原油先物相場は、11月3日の1バレル=48.36ドルをピークに16日には40.06ドルまで値下がりするも、40ドルの節目割れを攻略し切れずに、25日終値では43.23ドルまで若干の切り返しを見せている。11月の原油相場は、1)急激なドル高、2)国際エネルギー機関(IEA)が過去最高となる在庫水準を報告したこと、3)過剰供給の長期化懸念、4)米国内在庫の積み増し圧力、5)欧米の暖冬予想などを背景に、8月27日以来の安値を更新している。しかし、40ドル台を大きく割り込む必要があるのかはなお疑問視する向きも多く、短期筋のショートカバー(買い戻し)が下値を支える格好になっている。… … …(記事全文4,590文字)