□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年11月24日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 天然ゴム相場の値下がり傾向が続いています。本日はTOCOM天然ゴム先物市場で2015年11月限が納会を迎えますが、急激な価格低下にもかかわらず需要家の調達意欲は一向に高まっていないことが確認されています。ここにきて非鉄金属相場が急落傾向を示していますが、天然ゴム相場の基本的な見方は、非鉄金属相場と共通する部分が大きいと考えています。余り新規の材料が見当たらない相場ですが、最新の天然ゴム相場環境、今後の相場を考えるポイントなどを中心に、解説します。 =================================== TOCOM天然ゴム、急激な価格低下が続くも現物の引き出し意欲は高まらず =================================== <150円台では現受けニーズなし> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、期先ベースで1kg=150~160円をコアとしたレンジで上値の重い展開が続いている。為替相場が円安傾向を強める中、11月6日の153.00円で一旦は底入れを確認し、160円台を回復するような動きも目立つ。しかし、円安圧力が一服すると徐々に160円台を維持するのが困難になり、改めて150円の節目を意識した相場展開に回帰しつつある。… … …(記事全文4,713文字)