□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年11月13日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 天然ゴム先物相場の低迷状態が続いています。今週は下げ一服となりましたが、安値是正を進めるような動きが見られる訳でもなく、なお年初来安値近辺での取引になっています。急激な価格変動で需給リバランスが期待・警戒される所ですが、実際には需給見通しがどのように変化しているのか/していないのかを中心に検証します。 =================================== 未だ底値が見えない天然ゴム 需要の改善なく、生産調整の動きも鈍い =================================== <円安効果もあるが、自立反発に留まる見通し> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、11月6日の1kg=153.00円をボトムに、足元では160円水準まで小幅切り返す展開になっている。6月2日に今年最高値となる247.90円を記録した後は、中国経済の減速リスクを断続的に織り込む形で最大94.90円(38.3%)の急落相場になっていた。しかし、150円の節目割れを前にダウントレンドは失速し、今週はやや安値是正の動きが優勢になっている。… … …(記事全文5,123文字)