□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年11月10日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 サウジ国営石油会社サウジアラムコの会長が、FTのインタビューで原油市場、同国の産油政策について興味深い発言を行っています。どのような発言が行われ、それが何を意味するのかを読み解きます。9月以降の原油相場は膠着化した感が強くなっていますが、OPECの産油政策にどのような変化が生じているのか、それとも変化が生じていないのかは、今後の国際原油需給・価格動向を考えるに際して、大きな手がかりを提供することになるでしょう。 =================================== サウジアラビア、原油高誘導のための「無償の保険」は失敗だった =================================== <サウジアラムコは、財政難でも減産はしないと明言> サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコのハリド・ファリ会長は、原油安がサウジの財政・経済環境に大きなダメージを及ぼしているものの、現在の市場シェアを維持するために十分な供給を継続する方針に変化はないことを明らかにした。11月8日付けの英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)紙に掲載されたインタビュー記事中の発言である。… … …(記事全文5,030文字)