□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年11月09日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 10月下旬以降の金相場は軟調地合を強いられていますが、ここにきて下落ペースが再加速しています。背景にあるのは米金融政策に対する見方が激変していることですが、11月6日に発表された10月米雇用統計は、米金融政策見通しを更にクリアにすることに成功しています。今回の雇用統計を受けて金価格は急落という事実が存在しますが、そのロジックを確認した上で、今後の展開についても考えてみます。 =================================== やはり米雇用は好調だった、ドル高と米利回り上昇の打撃を受ける金相場 =================================== <年初来安値更新を窺う金相場> 11月6日に発表された10月米雇用統計を受けて、ドル建て金相場は急落した。COMEX金先物相場は、10月15日の1オンス=1,191.70ドルをピークに雇用統計発表前日の11月5日終値では1,104.20ドルまで値下がりしていたが、翌6日の取引では更に前日比-16.50ドルの1,087.70ドルと急落し、8月5日以来の安値を更新している。終値ベースでは今年3番目の安値であり、今週中の年初来安値1,072.30ドル(7月24日)更新も視野に入る状況になりつつある。… … …(記事全文4,716文字)