□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年11月02日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 昨年からエルニーニョ現象は勢力を弱めたり強めたりしながらも継続していますが、ここにきて一気に勢力が強まるとの予報が増えています。当然に世界の天候不順は農産物生産や価格にも大きな影響を及ぼすことになりますが、今回はシカゴ穀物相場への影響を中心に検証します。 =================================== 農産物価格を押し上げるエルニーニョ現象、小麦相場に不穏な動き =================================== <エルニーニョ現象の刺激を受ける小麦価格> 10月13日に公表された米航空宇宙局(NASA)と米海洋大気局(NOAA)の共同調査では、世界的な異常気象をもたらす「エルニーニョ現象」が勢力を強めており、1997/98年度型の猛威を振るう可能性が警告されている。もはや「若干強いか、弱いか」は統計的に重要ではないとして、少なくとも冬の北米大陸の気候は「普通ではない」ことは決定的と報告されている。… … …(記事全文5,199文字)