□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年10月30日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。原油相場は安値を攻めきれずに下げ一服となっていますが、こうした中で米債務上限問題に絡んで米石油戦略に大きな動きが見られました。戦略石油備蓄の修正ですが、どのような政策決定が行われ、原油価格にどのような影響が想定されるのかを検証します。また、最近の原油価格動向についても、米国内在庫環境を中心に考えて見ます。 =================================== 中国が石油備蓄を積み増しする中、米国は債務問題緩和のため売却を決定 =================================== <財政問題緩和のため、SPRの一部売却を決定> ホワイトハウスと米民主・共和両党の議会指導者は10月27日、2016/17会計年度の予算案と債務上限の引き上げで基本合意した。11月3日が債務上限引き上げの期限とみられていたため、2013年にみられたような政府機関の閉鎖といった最悪のシナリオが再現されるリスクも警戒されていたが、このまま順調に関連法案が成立すれば、少なくとも17年3月までは米国のデフォルト(債務不履行)は回避されることになる。… … …(記事全文4,681文字)