□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年10月29日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。9月米雇用統計が大幅な悪化を示した後、初めてとなるFOMCが開催されました。今回は、イエレンFRB議長の記者会見などは行われていませんが、声明文レベルだけでも今後の米金融政策環境について多くの情報が得られました。FOMCでどのような議論が行われ、それが今後の金価格にどのような影響を及ぼすのかを中心に検証します。 =================================== FOMCは金のダウントレンドを追認、ファンドの上昇期待は再び裏切られる =================================== <年内利上げに含みを持たせたFOMC> 米国の金融政策環境が揺れている。中国を筆頭とした新興国経済の減速は先進国の経済見通しにも大きな不確実性をもたらしており、欧州中央銀行(ECB)や日本銀行が追加金融緩和に踏み切る可能性が高まるなど、先進国でも金融緩和プレッシャーを強めている。特に、ECBは12月にも何らかの形で追加金融緩和に踏み切ると見られており、日本銀行も11月30日の政策会合で追加緩和策を打ち出す可能性が一部で予想されている。… … …(記事全文4,450文字)