□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年10月21日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴム相場は約2ヶ月にわたってボックス相場を形成しており、明確なテーマ設定ができない状況にあります。日経平均株価の動きが材料視される傾向にありますが、今回はマクロな視点から天然ゴム価格形成のロジックを読み解きます。一般的な見方ではないかもしれませんが、昨年後半に暴落した原油市場と同じ考え方で臨むべき相場と考えています。 =================================== 原油と天然ゴムの共通項、価格管理破綻で市場機能が価格を決める時代 =================================== <中国成長鈍化に連動する天然ゴム価格> 10月19日に発表された中国の7~9月期国内総生産(GDP)は前年同期比+6.9%となり、1~3月期と4~6月期の+7.0%から下振れした。2010年1~3月期の+12.2%をピークとした景気減速トレンドが継続していることが確認できる。7%台の成長率を割り込んだのはリーマンショックの影響が最も大きく出た2009年1~3月期の+6.2%以来のことであり、2000年代に入ってからは二番目に悪い数値になっている。… … …(記事全文4,418文字)