□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年10月20日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。原油相場は50ドル台回復からの一段高に失敗し、足元では再び調整圧力に晒されています。こうした中、今週はOPEC加盟国と非加盟国との間で技術的な会合が開始されます。OPEC総会まで残り2ヶ月を切っていますが、OPECという価格カルテルの影響力が低下する中、他の伝統的な産油国に対しても協議を呼び掛けた格好です。このタイミングでOPEC技術会合が開催される意味、そこで何か議論されるのか、今後の焦点は何になるのかを中心に検証します。 =================================== 10月21日にOPEC技術会合、なぜこのタイミングで何が議論されるのか =================================== <10月21日にOPEC技術会合が開かれる> 10月21日にオーストリアのウィーンにおいて、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国の技術会合が開催される。OPEC加盟国の他に、アゼルバイジャン、ブラジル、コロンビア、カザフスタン、ノルウェー、メキシコ、オマーン、ロシアの非加盟8カ国が招待されている。そこに米国、カナダ、中国といった主要三カ国は含まれておらず、ノルウェーは出席を拒否したが、OPEC加盟国と非加盟国がここまで大規模な共同会合を開催するのは初めてのことである。原油相場の低迷の低迷が長期化する中、産油国の危機レベルが一段と高まったことが窺える状況にある。… … …(記事全文4,808文字)