□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年08月14日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。8月13日の原油相場は、ついに今年最安値を更新しました。原油相場の底打ち論が完全否定され、逆に新たな安値更新局面に突入しました。特に何か新しい材料が浮上した訳ではありませんが、7月から続く原油相場のダウントレンドの延長線上の値動きです。今週はIEA月報も公表されているため、その内容を中心に原油相場の値下がりが必然的である理由を再確認します。原油需給は弱いとの見方が漸く賛同を得始めていますが、具体的な数値で検証してみましょう。 =================================== 原油市場に鳴り響くマントラ“lower for longer”~IEA8月月報の解説~ =================================== <ダウントレンドが継続中であることを再確認> 8月13日のNYMEX原油先物相場は、1バレル当たりで前日比-1.07ドルの42.23ドルとなった。同日の安値は41.91ドルに達しており、3月17日につけた年初来安値(42.63ドル)を約5ヶ月ぶりに更新している。これは、2009年3月4日以来の安値更新でもあり、このまま40ドルの節目を順調に下抜くと、リーマンショック後の最安値である33.55ドル(09年2月)も現実的なターゲットとして設定できる状況にある。… … …(記事全文4,998文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)