□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年08月06日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金相場は安値膠着気味の展開になっていますが、現在の金市場において材料視されているテーマを解説します。今週末には米雇用統計の発表を控えていますが、金市場ではどのようなムードでこのイベントを迎えようとしているのかを検証します。また、アジア現物需要環境、金ETF売買動向、Barrick Goldの決算内容などについてもポイントを絞って解説します。まだ現物需要動向は余り話題になっていませんが、金価格底入れ時期・価格の鍵を握るため、しっかりとポイントをカバーしておきましょう。 =================================== バリックは産金計画を下方修正も、現物需要後退で下値不安が維持される =================================== <金・プラチナ価格のスプレッドは今年最大を更新> COMEX金先物相場は1オンス=1,080~1,100ドルをコアとしたレンジで、ボックス気味の相場展開を続けている。7月24日の1,072.30ドルで当面のボトムを確認した格好になっているが、その後の自律反発的な動きは鈍く、1,100ドルの節目を攻略できないままに日柄調整だけが進んでいる。なお14日相対力指数(RSI、30%以下で売られ過ぎ、70%以上で買われ過ぎを示す)が28.49%に留まるなど、下げ過ぎ感は根強い。ただ、金のファンダメンタルズから本格的に安値是正を進めるシナリオが描けない中、値柄よりも日柄で下げ過ぎ感の解消を進める展開が志向されている。… … …(記事全文4,851文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)