■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(水曜刊:660円/月:税込):Vol.1308 <Vol.1308号:4%インフレへの認識が足りない政府と政治家> 2023年2月8日: 日銀の2%インフレ目標の陰に隠れていた、成長戦略の欠落 ウェブで読む:https://foomii.com/00023/20230209080000105350 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 3月末に10年(2期)務めた黒田総裁が退任し、岸田首相が新任の総裁を指名して、国会の承認を得ます。副総裁の雨宮氏が有力視されています。 慣例では、黒田総裁が財務省だったので、今度は日銀の番であり、雨宮氏です。官僚のムラ組織(前例と序列の踏襲、これを秩序と言う)では、時代遅れの慣例が、法です。 政府が金融緩和の継続と利上げのなさのメッセージを出すなら、黒田総裁と一体だった雨宮氏でしょう。しかし、これもあくまで政府と日経新聞のメッセージです。 ◎2023年の7月ころ、物価上昇と円安の状況から、どう変わるか確定的には言えない。 日経平均は、雨宮氏が有力との報道で、300円(1.08%)上がりました。500兆円を増刷した2012年末から2021年まで、9年間の株価を上げてきたことの、証左のひとつです(9000円→2万8000円:3.1倍:年平均では13%上昇)。 この間、通貨は、1ドル80円から115円(21年12月)の30%の円安になっています。 雨宮総裁の観測記事が日経新聞に出たあと、4円円安になって132.8円。外為投資家は、雨宮副総裁に、黒田金融緩和の、継続期待をしています。 しかし、物価が4%以上に上がり、3月の5%台も見えてきたなかで、大規模金融緩和が実行できない。逆に、0.25%や0.5%の利上げではないでしょうか。 今日は、日本の、インフレの前の2021年の115円に対して、13.5%の円安の水準です。これが続くと、現在は前年比22%上昇の輸入物価を、再び30%台に上げ、春闘の賃上げと並んで4月からの、円安と物価上昇の要素になります。… … …(記事全文13,959文字)