■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:660円/月:税込):Vol.1276 <Vol.1276号正刊:ゼロ金利の日銀当座預金480兆円の処理方法がない> 2022年10月16日:MMTはインフレ・通貨下落・金利上昇のとき、理論的な誤りを露呈する ウェブで読む:https://foomii.com/00023/20221020080000100861 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ドル/円は、日銀の2度の「ドル売り/円買い」の介入も虚(むな)しく、149円の超円安になっています(10月18日)。32年ぶりという。ドルを1/2に切り下げ、ドル安/円高になったプラザ合意の、5年後の1990年のレートです。 【マネタリーベースと通貨】 異次元緩和という円の増発を長く深くやり過ぎた結果が、コロナ後インフレで現れたのです。医薬は毒です。適量なら効く。適量を過ぎれば副作用が出ます。 GDPに対して最も多く円を発行したため、通貨の1単位の価値が低下したことが、32年も前の円安にしたのです。ソロス・チャートでいえば、マネタリーベース(日銀当座預金485兆円+紙幣120兆円=605兆円)の発行高のGDPに対する割合の格差が、通貨の売買に反映し、時間のずれはありますが事後のレートになって行きます。 (ソロス・チャート) https://lets-gold.net/chart_gallery/soros_chart.php 日銀は、円安を止めるため9月末から一回2.5兆円~3兆円の為替介入(ドル売り/円買い)をしています。一瞬の円高はあっても、傾向を円高にもっていくことはできていない。 財務省が管理している外貨準備からの、ドル売り/円買いです。 国債の価格を下げる利上げと金融引き締めはできない。代わりに、安すぎる円に対して「ドル売り/円買い」の介入により、円高に向かうきっかけを作ろうと、無駄な努力をしているのが財務省です。 東京の外為市場の大きさ(55兆ドル/日)に対して、財務省・日銀の介入(1回は2兆円から3兆円;ステルス介入)は小さいからです。 円レートについては、たくさんの質問が来ているので、外為レートの原理的なところから述べます。… … …(記事全文13,867文字)