■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:648円/月):Vol.976 <976号:グローバル経済の変調が始まった> 2018年11月28日:グローバル・サプライチェーンの中の関税 ウェブで読む:https://foomii.com/00023/2018112910000050146 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ おはようございます。京都の紅葉(もみじ)が見たくなり、先週と昨日行ってきました。朝の10時ころ家を出て、お昼は、四条河原町の狭い路地にある『志る幸』で、熱燗をつけてもらい利休辯当を食べる。 20年くらい前から、京都ではおよそ毎回行きます。「志(し)る」は味噌汁。京都は白味噌ですが、出汁が、はんなりと優しく甘く究極の味に思える。具が10種類。質素だった幕末の志士が飯を持ち寄り、会主が汁だけでもてなしたことが始まりという。カウンターは能の舞台を模した畳。10組くらいの客が舞台を見るように小さな椅子で取り囲む。すべてが、丁寧に作られたものです。 昨日は夕食にも行ったので、女主人が「あれ、今日は2度目・・・」と驚いた風でした。価格は中くらいで、質に対し高くない。烏賊と鰹の塩辛、銀杏の焼き物、鯛のアラ煮、そして二合の熱燗。日本酒には塩辛がベストでしょうか。 http://shirukou-kyoto.jp/reason.html 紅葉は、永観堂の禅林寺。碧(みどり)の東山を背景に、よく手入れされた紅葉の林と池。1000本以上はあるでしょうか。銀杏の、黄金の落葉が敷き詰めた苔むす地の、曇った空を、赤子の手を開いたように紅葉が赤く萌え、過剰に埋める。晩秋の観光客は多く、今日の一瞬を留めようとスマホを向けています。京都はインバウンドで沸騰しています。 もうひとつの目的は、京都国立近代美術館で開かれている「没後50年:藤田嗣治回顧展」でした。上野の森の、東京都美術館にも行き、京都で二度目。東京美術学校の時代から晩年の宗教画までを集めた総覧は、今後、難しいかもしれないと思い三度訪れました。 インクの染みがついた手紙を前に、頬杖をつき、遠い過去のことか、彼方にいる人への想い沈む女性の、「カフェにて」が有名ですが、もともとは家人の30年来の関心によるものです。リビングルームの壁には同じサイズの複製画を掲げています。 ほのかに黄みがかった乳白色は、白の絵の具にベビーパウダーを混ぜて作ったという。繊細な線と、他の画家にはない、漂白していない絹のようなオフ・ホワイトです。画家は、他にない色を発明します。 絵画は、絵具で表す表面の「現象」ですが、ダビンチが人を描くにあたって解剖学で骨格と筋肉を習作したように、キャンバスの表層により、皮膚の下の、見えない肉体と脳の思考を表しています。 衣服の上からだけ見ても、「この人は足が悪い」とわかるような描き方です。藤田では、乳白色の皮膚と、縁取りの細く微妙な線の下に、人物の、皮膚の下と考えが見えるような気がします。技法が隠れくらい技術を極めた、名人の手でしょう。… … …(記事全文14,426文字)
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吉田繁治 (経営コンサルタント )